オリジナル羽目板各種

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products オリジナル羽目板各種

日光の木でつくる実加工壁面材
アイディア次第で加工形状は無限大。

田村材木店は製材工場であり製品メーカーです。樹種・寸法・形状・単価・用途、お客さまのご要望に対応し様々な羽目板をご提案ご提供しております

木紅(こべに)kobeni

「木紅」は日光産の杉を素材とした、赤一色の長尺物一枚板の羽目板です。

日光産スギ+赤身(心材)+節

  • 商品名 赤身節有羽目板 木紅(コベニ)
    樹種 スギ
    産地 日光地区
    寸法 3640×12×160(長さ×厚み×巾 mm)
    単位 6枚入れ/1束(3.495平米:1.05坪)
    等級 心材(赤身)・節有
    表面仕上 超仕上
    塗装 無塗装
    加工形状 オリジナル本実:目透・大面取・反止・釘打溝付
    木口加工 加工無し(伸び付き5センチ程度・切りっ放し)
    乾燥方法 天然乾燥
    納期 通常:発注より2週間程度(在庫状況により変動)
    価格 11,640円(6枚入)/1束
  • 木紅 赤身心材節有

    「木紅:kobeni」は日光産杉の「心材(赤身)」だけで造る羽目板です。杉は他の樹種と比べ辺材(白太)と心材(赤身)の色合いがはっきりとした樹種です。特に杉は同じ心材でも産地や樹齢、品種や環境が変わると、個体差により同じ杉とは思えない程「心材色」の違いが顕著に表れるのも特徴の一つです。例えば弊社の地元「日光」には特別史跡・特別天然記念物の二重指定を受けた「日光杉並木」がありますが、この杉は日光産の杉と比べて心材部分が濃い赤茶系の色合いをしています。また、我々業界では俗称として「黒心(くろしん・くろじん)」と呼称する心材部分が赤色ではなく黒色のものもありその色は様々です。こうした事から単純に杉の心材という概念だけで羽目板等の化粧材を生産した場合、貼り上りに色斑ができる事になってしまいます。通常市販されている心材の羽目板と木紅との大きな違いの一つは「心材の色合わせ」を日光赤杉フローリング同様、製材後乾燥後にそれぞれ選別を行うことで、できる限り統一した色合いになるように調整をしております。
    また、樹齢を重ねた樹木は枯れ落ちた枝跡を包み隠すように成長していくため、中心部に近づくにつれ「生節」「死節」が現れてきます。通常の市販品はロス材を減らすため、「死節」や「抜節」を最終加工直前で、枝等から造った「埋め節」や液状のパテなどを用いて「埋め節加工」を施すのが一般的ですが、木紅はこうした不自然な処理は行いません。

    木紅は個体差に左右される色や杢目、節の程度の違いや死節・抜節を極力抑えるため、産地・樹齢など原木の段階でできる限りの選別を行い程度の均一化を図り、製材後の分別管理を経て、乾燥後出荷前の最終分別で乾燥を経た後の色合いと節の状況を確認し、不適合な製品は下地材等の別用途に形状を変え、幾つもの工程を経て木紅は完成します。

  • 木紅 節有原木丸太
  • 台車
  • 製材

無節よりも難しい。『赤身・生節』

木紅を製材するに際して、それに適した原木は極端に限られてきます。
木紅は80年生以上の日光産杉原木から生産される、心材(赤身)の節有材です。当然のことながら樹木は枝を張り光合成を行いながら成長していきますので、苗木のような若木の時は人の背丈の所から枝が出ており、次第に大きくなるにつれ、枝は枯れ落ちその枝の跡は幹に包まれて成長していきます。これは樹齢を重ねた高樹齢の原木になると顕著に現れます。結果、製材が進むにつれ死節が出現する事が多くなりますが、高樹齢の大径木からでないと心材だけでの羽目板を造る事はできません。こうしたことから木紅の生産において原木の選定は最も重要な要素となります。

木紅用の原木は通常品の原木とは種類が異なり、年間を通して安定的に入荷が見込めるものではありません。時期の良い時に貯めていた原木を、それだけを狙って一度に製材していくため、弊社の在庫状況もその都度大きく変わります。

木紅は「色」「杢目」とあわせ「節」の見せ方はとても重要なポイントです。節の程度は、全ての面に均一に節が入るよう考慮しながら製材をしておりますが、同じ原木から製材した原板でも一枚目と二枚目では節の表情が大きく変わります。壁面材として使用する事を前提に、複数枚を並べて貼り上げた際に全体が統一した「赤身・節」になるよう心掛けて製材をおこないます。
  • ドイツ目透本実
  • ドイツ目透本実

本実加工:ドイツ目透し釘打溝付

加工形状は「木白」同様、「ドイツ目透し形状」を元にした弊社オリジナル改良版を採用しています。 メス実の上端が長く横貼りの際に、下から施工ができるメリットがある反面、オス実に釘を打つ際に場所からずれると釘頭が露出してしまう事があります。こうした釘頭の露出を防ぐため、釘打ちの場所を指定した「釘打ちライン(釘打ち溝)」を掘り込んでいます。また、大面取りになっており、横貼りにした際にも埃が角溝(箱溝)よりも溜まりづらく、目透し形状は常時変化する湿度に影響される木材収縮・膨張に対し、突き付け本実よりも変化が目立ちづらいというメリットがあります。 この形状は縦貼り用にも適しておりますが、施工の際に様々な課題を抱える横貼りにも対応ができる羽目板として、田村材木店の「定番羽目板」に標準採用しております。

赤身心材

腐りにくい。変形しにくい。

木紅(心材)の最大の特徴は「腐りにくい・寸法変化が少ない」この2点に集約されます。その他にも密度が高く比較的傷が付きづらい等という利点もありますが、羽目板としての用途の場合この二つは最も有効なメリットと言えます。少し難しくなりますが、心材(赤身)は辺材(白太)の柔細胞が死ぬことで辺材から心材に変化していきます。 これを「心材化」といいますが、柔細胞がそれまで蓄えていたデンプンや糖類などの栄養分を、防腐・防菌の働きのある物質に変えていきます。この働きによって心材は辺材よりも腐りにくくなります。この働きは自然界において「木」自身の自衛策だとも言えます。また、心材はシロアリに対しての抵抗性が大きい事も挙げられます。抵抗性の分類としては、コウヤマキやアカガシに続き、ヒノキの心材と同等の抵抗性があります。
こうした事から、湿度や外気の変化に対応できるので、脱衣室等の室内はもちろん、外壁材や塀材としてのご利用にも有効です。また、心材は辺材に比べ密度が高く傷が付きづらい事や、辺材の外周部に比べ心材の中心部は寸法変化が少なく湿度の変化にも有効であるというメリットがあります。
注意すべき点は、木紅の基本でもある「比較的幅の広い見付160mm・赤身・節有」は、視覚的な影響が強く羽目板自体の主張が大きくなりますので、視覚的な用途の選定が必要になります。また、使用量が増える程に「和」になっていくのも杉の特徴の一つです。これを踏まえ四方全面に使用される場合や洋風にしたい場合などは、貼り上りの雰囲気を加味してご利用いただけますようお願いいたします。

木白(こはく)kohaku

「木白」は日光産の杉を素材とした、白一色の長尺物一枚板の羽目板です。

日光産スギ+白太(辺材)+無節

  • 商品名 白無節羽目板 木白(コハク)
    樹種 スギ
    産地 日光地区
    寸法 3640×12×81(長さ×厚み×巾 mm)
    単位 11枚入れ/1束(3.243平米:0.979坪)
    等級 辺材(白太)・無節
    表面仕上 超仕上
    塗装 無塗装
    加工形状 オリジナル本実:目透・大面取・反止・釘打溝付
    木口加工 加工無し(伸び付き5センチ程度・切りっ放し)
    乾燥方法 天然乾燥
    納期 通常:発注より2週間程度(在庫状況により変動)
    価格 15,290円(11枚入)/1束
  • 木白 白無節

    「木白」は赤が一切混ざらない樹皮に近い辺材(白太:しらた)の節が無い部位だけで造る羽目板です。
    長尺物(3.64m)を基本としていますが、その全てに節が無いもの(上から下まで無節である事)、全てが白太である事は、短尺物(2m以下)とは比べものにならないほど希少です。web上で長尺物の白無節羽目板が出荷されにくいのは、配送上の問題よりも製材時の希少性が非常に高い事が理由として挙げられます。
    杉は赤と白の濃淡がはっきりした樹種で、両方が入った色合いの状態を源氏と平家の旗の色に例え「源平」と呼称しています。板材を製材する場合、この源平を含む板取が最も効率よく製材できるので、杉の羽目板と言えば源平が一般的で市場に最も多く流通しています。これを赤白分けようとした場合、双方を製材時に挽き分ける事が難しく分別コストもかさむ事や、大量生産が中心となった現在の製材形態では、白一色で羽目板を造る事自体に希少価値が生まれています。
    ごく少量ずつ製材された木白の原板を、天然乾燥施設でじっくりと乾燥させ、平均して6ヵ月程度経過した材から順次一枚一枚全てを確認しながら、赤身の入った部分を切り落とし、節の出てしまった板そのものを別の用途に変え、幾つもの工程を経てやっと出荷できるのが「日光産杉白無節羽目板『木白』」です。

  • 原木丸太
  • 台車
  • テーブル

希少な長尺物「白無節」。

丸太は一見円柱に見えますが、実際は先に行くほど細くなる円錐形をしています。一般的な製材工場の場合では、この円錐形の丸太を直接長方形に製材するので根元の太い方に近づくにつれ赤身が混入してしまいます。弊社では大量生産には不向きですが、台車という比較的製材の自由度が高い製材機を用い、円錐形の丸太形状に沿ったテーパー挽きという方法で、樹皮に近い辺材の部分から木白の原板を製材していきます。一昔前までは当たり前のように、節が出る直前まで一枚また一枚と丁寧にそぎ落とす感覚で製材していた方法です。大きく落とした木白の原板を、テーブルという製材機で規格の寸法に合わせ巾を決めていきます。 「木白」は「日光赤杉フローリング」の製材中や造作用原木の製材中に「白一色」原板が製材できる場合においてのみ生産される副産物です。樹齢80年生以上の原木1本から多くて4枚の板が生産されます。「木白」はそのため、長さの単位は3640mm(12尺)が基本となっており、その中から根杢の部分に赤身が入った場合や一部節などが露出した部分を切り落とすことで長さ3000mm(10尺)材が生産されます。
終日製材を続けても生産される原板は「10~20枚/日」程。一日で約一坪分の計算です。量産ができないため、大量発注に対応しづらい製品となっています。ご利用をご検討の際には、必ず在庫状況のご確認をしていただけますよう宜しくお願いいたします。

  • ドイツ目透本実
  • ドイツ目透本実

本実加工:ドイツ目透し釘打溝付

加工形状は「木紅」同様、「ドイツ目透し形状」を元にした弊社オリジナル改良版を採用しています。
メス実の上端が長く横貼りの際に、下から施工ができるメリットがある反面、オス実に釘を打つ際に場所からずれると釘頭が露出してしまう事があります。こうした釘頭の露出を防ぐため、釘打ちの場所を指定した「釘打ちライン(釘打ち溝)」を掘り込んでいます。また、大面取りになっており、横貼りにした際にも埃が角溝(箱溝)よりも溜まりづらく、目透し形状は常時変化する湿度に影響される木材収縮・膨張に対し、突き付け本実よりも変化が目立ちづらいというメリットがあります。
この形状は縦貼り用にも適しておりますが、施工の際に様々な課題を抱える横貼りにも対応ができる羽目板として、田村材木店の「定番羽目板」に標準採用しております。

和・洋 どちらの空間にも適した用途と、辺材(白太)の特性。

一般的な「源平」はその濃淡ゆえに強烈な印象を与える事や、色合わせが非常に難しいため、使う場所を選ぶ必要がありますが、「木白」は赤を含まない「白一色」の化粧性と、節が一切ない「無節」が基本になりますので、和風・洋風どちらの空間にも適応し、木の良さを生かしながらも「しつこくさせない」良さを持っています。木の個性が主張し過ぎずに使用する事ができるのも「白+無節」の特徴です。主に壁材、天井材として用いられることが多い木白ですが、狭い空間への施工には壁に板を使っても圧迫感を感じさせない事や、天井材としても和風になり過ぎないモダンな空間造りを演出してくれます。また、厚すぎず広すぎない木白の形状はR面において曲線を作り出す事ができます。木白の名の通り年数が経つにつれ「琥珀色」に変化するその色は、天井材や壁材などあらゆるシーンに適しています。

辺材(白太)は心材(赤身)と違い成熟材率が高くヤング係数(弾性域における力学的性質:たわみにくさ)が高い事は知られていますが、羽目板の場合こうした強度より重要視して注意しなくてはならないのが収縮率と用途になります。辺材は心材に比べ耐朽性が小さく、収縮・膨張率等の変形率が高いことが問題として挙げられます。そのため「木白」は、外壁や浴室などの直接水がかかる場所や、湿度が常時非常に高い場所には「使用しない」施行のみを対象とし販売いたしております。
この特性は「スギ」だけに限らず、他の樹種においても同じことが言えます。『ヒノキやサワラは腐りづらい。』このようなフレーズを聞いたことがありませんか?実際には「辺材(白太)」に於ける耐朽性等はスギもヒノキも変わらない事が科学的に実証されています。以上の事から弊社ではその用途を事前にお伺いし「使用不可」の場所への施工の際には、それに対応できる施工方法及び対処方法をご提案しております。
また、その寸法は、湿度により吸放湿する特性を踏まえ、変形量を最少に抑えるため、原板巾を比較的狭い100mmに設定し、過剰な乾燥による膨張を防ぐため、弊社の天然乾燥施設でじっくりと時間をかけ天然乾燥のみで仕上げています。「木白」は化粧性に優れ、和洋問わず様々なシーンでご利用いただける半面、用途を考慮しなくてはならない羽目板でもあります。